年下男子♂
「なあ、姉ちゃんは裕也がいなくなるのと、その友達がいなくなるのどっちが寂しい?」
愛里沙の家へ行く途中智也が言った。
「え?」
私はどっちが寂しいんだろ―…
大切な友達との別れと―…
キミとの別れ―…
決められないくらいどっちも同じくらい寂しいけど―…
裕也くんとの別れはすごい辛い―…
好きだから―…
どちらかというと―…
裕也くんとの別れの方が寂しいと思う自分がいた。
「どっちも同じくらい寂しいよ!」
でもそんなこと言えないよ…。
「ふぅん。」
そこからは普通にお別れ会のコトなどを話した。
そして愛里沙の家に着いた。
「愛里沙〜来たよ♪」
私はインターホンを鳴らした。
ガチャッ―…
中から愛里沙が出てきた。
「あ、愛理来たんだ♪じゃあ愛理も愛理の弟くんも上がって〜♪」
「「おじゃましまーす♪」」
私と智也は上機嫌で家に上がった。