年下男子♂



私は洗面所に行き、顔を洗った。





鏡に自分の顔を映した。






「ちゃんと笑顔で見送れるかな…」




私は鏡の前で笑顔を作ってみた。



ダメだ。



なんか苦笑いみたいになってるじゃん…!



私は鏡の前で何度も笑顔を作った。



「何やってんの?姉ちゃん〜鏡の前で1人で笑うとかキモいんだけど!(笑)」



そこへ私より少しあとに起きた智也がやってきた。



「はあ?!!キモいですって?!!」



私は智也を思いっ切り睨んだ。



「まあまあ、そう怒るなって(笑)それより今日の見送り午前8時だろ?!急いだ方がよくね??!」



「は?でも私6時半の目覚ましで起きたよ?まだそんなに時間経ってないし」


「何言ってんだよ時計見てみろ」



私は智也が指差した掛け時計に目をやった。



「え??!もう7時半じゃん!なんで!?」


私は目を丸くして驚いた。

なんで?!


確かに6時半の目覚ましで起きたはずなのに!!


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