年下男子♂
「うん…!愛里沙!行ってくる」
そして私は裕也の後ろについて行った。
公園に向かう途中、私はずっと裕也の背中を眺めていた。
ドキドキドキ
私は顔を手で覆い隠した。
「なあ」
その時、裕也が顔の向きは変えずに話し掛けてきた。
「へ?あ……何…?」
「手…………繋いでいい?」
裕也の突然の言葉に私は固まってしまった。
「え……?なんで……?」
私は裕也の後ろ姿を見ながら言った。
「いいから!」
ギュッ
いきなり裕也に手を握られた。
そして手を引っ張られ、私は裕也の隣につれていかれた。
無理ーー///
歩くたびに何度も裕也の肩が触れた。
そのたびに私はドキドキしていた。
裕也の手からは…とても温もりを感じた。
嫌われたわけじゃないんだ……。
よかったー…。
裕也は黙って私の手を握り、公園まで歩いた。