年下男子♂



そして、私たちは公園から愛里沙の家まで戻った。


「愛理と裕也〜遅いって!裕也!もう出発だよ!」



愛里沙は急かすように言った。


「今行く〜!」


裕也は、タクシーに乗り込む愛里沙のところへ駆け寄った。


そしてタクシーに愛里沙、裕也、愛里沙のお母さんとお父さんが乗り終わった。


「本当に行っちゃうんだね…。いざとなると悲しいなあ」


由香にいつもの笑顔はなかった。




とても悲しい表情をしていた。



「うん…でも最後は笑顔で!って決めたじゃん!!笑顔笑顔!!」



私の目には涙が滲んでいた。



だめだめ!



笑顔で見送るんだから!



その時、タクシーの窓が開いた。


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