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しばらくして再びドアが開く。
でもさっきの緩いパーマをあてた彼ではない。
その容姿に一瞬にして目を奪われる私。
今まで狭い視野で生活してきたけど、
アニメで培った、美への理想は人一倍高いはず。
だが彼は、
スラリと伸びた手足に、
こちらも緩いパーマのかかった長髪、
白い肌に
艶っぽい垂れがちな瞳…
まさに王子そのもの。
なのだが…
私の王子様像は一瞬にして崩れ去る事となる。
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