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耐えかねてそう願っていると、
「で?おまえ、今朝の話は本当か?」
大きくのびをしながら嶋朋美は口を開いた。
「え…?今朝の?」
「初恋」
「んゴホッゴフッ」
思わず咳き込む私。
しかも初恋じゃない…。
初恋は中学1年の時のクラスメイト、河田裕司くんですから。
「しかしおめぇ、まさか恋しましたなんて言うんじゃねぇだろうなぁ?」
「…え?」
「そんなドングリみたいな姿で好きですって言われてみろよ!!」
「ネタかってなぁ」
大口をあけて豪快に笑う嶋朋美。
「傷つくんはお前だからさー、やめときなよクリぼう」