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なにやら探しているのか、相変わらずゆったりとした動きで、指先を本棚の前で行ったり来たりさせている。




そのスラリとした長い指先のあまりの美しさに目を奪われていると、モジャモジャの彼がふいにこちらに顔を向けた。







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