俺の彼女は宇宙人
「お待たせ!」
と言って、藤木が勢いよく教室のドアを開けた。
教室には、さおりがいた。
俺と目があうと、さおりは口を強くしめて、顔を真っ赤にした。
「雅之、帰ろ~!」
と、島が近づいてきた。
「おう」
と藤木が答える。島、いたんだ。
「じゃあ、俺たち帰りま~す」
藤木と島は、笑顔で俺たちに手を振りながら、ドアをしめた。
俺ははっと我にかえる。
後ろにはさおりがいる。
気づいたら、教室に2人っきりだ。
おい、この状況、どうしてくれんだよ。藤木!