犬彼
【それでは出発します!!!】
アナウンスが聞こえてきた途端
「俺は死ぬんだ…死んじゃう…」
隣でボソボソ呟いている明は本当に顔が青ざめていて…
「明、大丈夫?」
「美和は大丈夫なの…?」
「ん…怖いけどまあ分からないって感じかな」
「そっか…もうすぐ…くる?よな…手繋いでもいい?」
「うん」
手を差し出そうとした瞬間一気に急降下していった。
「キャーッッ…」
皆凄い叫んでる…私は怖くて瞬きすらできない状況…
隣の明も心配だけど、自分のことで精一杯で…
「きゃーたのしーっっ」
「最高やあーw」
私たちの前に座っている舜汰君と美月は手を上げてはしゃいでいる。
ちょっとそんな2人が羨ましかったりする…。
私はまた怖くなり顔を下げた
…もうそろそろ終わりかな。
ちょっと安心して顔を上げると目の前には線路?が大きな円になっている…
ということはこの展開…
いや…死んじゃうかも…
「キャーーーーーーーーーーッ」