犬彼
3
美和side
遊園地デートから1ヶ月がたった、夏休みの中盤。
「青い空、青い海、キラキラ輝く太陽、そして
水着のナイスバディーの女の子!!!!夏って最高やなあ////」
「舜汰、うざくない??」
美月がじとーっと睨む。
「ちょっと残念だな人だね。」
「俺、何であいつと友達になったんだ??ちょっと後悔。」
「んなことゆーなや!!!お前も美和ちゃん居らんかったらそんなことゆーてたって本間に!!!」
「そんなわけないだろ?俺は美和だけだもんっ」
そう言って明はぎゅっと私を抱きしめてきた。
今の私の格好は、水着の上にパーカーを羽織ってるだけ。
何か…恥ずかしい。
「美和たち皆元気だなー。ほら、海行って泳いでこいよ。俺荷物見とくから。」
私達の会話を後ろからずっと見ていた翔はふっと微笑む。
今は家から少し離れたところの海に来ている。
本当は4人で行く予定だったんだけど、足がないし、美月が一緒に行きたいと駄々を捏ねたから翔も誘って5人で来たの。
そして、今回は…泊まりできた。
近くに舜汰くんの別荘的なのがあるらしい。
「えーっ翔さん行かないんですかー??一緒に泳ぎたいです!!!」
美月は翔と本当に泳ぎたかったんだな…
すごく必死。