犬彼
でも、美月は私の高校に入ってからの大切な友達だし。
大好きな友達。
偶に私の知らない話をしてるけど、それはしょうがないことだと思う。
私にだって、幼馴染もいるし。
幼馴染って特別な存在だと思う。
だから…ね?
焼きもち妬いちゃうけど、明、我慢してねっ
ちょっと最初の頃は本当に美月に嫉妬ばかりしてたけど、もう大丈夫。
だってね?
「美和ーっっ見てみて!!可愛くない?」
美月がそう言って差し出したのは、可愛いビーズでできたくまのキーホルダー。
「可愛いーwどうしたの?」
「作ったんだ!!がんばったでしょ。んで、お願いがあるんだけど…
これ、私と明と舜汰と美和と…翔さんと…付けたいなって…
だから、翔さんに頼んでくれないかな?」