犬彼

「明、もうやめて!!!ほら、ご飯行こう??」

私が明の手を取り歩き出すと

まだ納得いかない様子だったけど

ちょこちょこ付いて来た。


庭に出ると、翔と真っ赤な顔をした美月がご飯の準備をしていた。

それから、私と美月で野菜を切ったりお肉の準備をして

男子軍団にはコンロとかの準備をしてもらった。

「男共ーーーー準備いいー??」

「おぉ!!!ばっちしやで!!」


ジュージューと肉の焼く音と匂いが周りに広がる。

その匂いと音を聞いてかいでいるとまだ何も口にしていないのにとてもおなかがいっぱいになる。

「美和、肉取らなくていい??」

「うん、まだいい。ありがと。てか、翔も食べれば??」

「俺も食べてるよ。…この肉、うまいな。」

ふと周りをみるとみんな楽しそうに食べている。

明も舜汰くんと楽しそうに話しているし、美月はずっと翔を見つめてる。

ふと、明と目が合った。
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