犬彼
「美和~慰めて…」
「………苦笑」
「冗談だよ…もう彼女なんか要らない!!あっこの間のキーホルダーありがとな
今の俺のお気に入り」
さっきまで泣いていた(振り)翔はどこへ行ったのか、
ニコニコの笑顔でケータイに付けているキーホルダーを差し出してくる。
「よかった。美月も喜ぶよ」
「美月ちゃんに礼言っといてな。んじゃ、俺行くわ。またな」
ププッっとクラクションを鳴らしてまたどこかへ翔は走り去っていった。
「じゃ、帰ろうか。」
隣にいた明に声を掛けるが返事がない。
「明??」
私が顔を覗き込もうとするとギュッと私の手を握って歩き出した。
「え??どこ行くの??」
聞いても答えてくれない。
どうしよう…怒らせちゃったかな。
私は明にひっぱられながら後を付いていく。
明が向かっていたのはよく立ち寄る公園だった。
明はよく座る公園のベンチに腰掛けると、隣に来いとでも言うように隣を叩いた。
私がそっと腰掛けた瞬間、明は顔を私の肩に乗せてきた。
「………苦笑」
「冗談だよ…もう彼女なんか要らない!!あっこの間のキーホルダーありがとな
今の俺のお気に入り」
さっきまで泣いていた(振り)翔はどこへ行ったのか、
ニコニコの笑顔でケータイに付けているキーホルダーを差し出してくる。
「よかった。美月も喜ぶよ」
「美月ちゃんに礼言っといてな。んじゃ、俺行くわ。またな」
ププッっとクラクションを鳴らしてまたどこかへ翔は走り去っていった。
「じゃ、帰ろうか。」
隣にいた明に声を掛けるが返事がない。
「明??」
私が顔を覗き込もうとするとギュッと私の手を握って歩き出した。
「え??どこ行くの??」
聞いても答えてくれない。
どうしよう…怒らせちゃったかな。
私は明にひっぱられながら後を付いていく。
明が向かっていたのはよく立ち寄る公園だった。
明はよく座る公園のベンチに腰掛けると、隣に来いとでも言うように隣を叩いた。
私がそっと腰掛けた瞬間、明は顔を私の肩に乗せてきた。