Luv story* 短編
「 君さ、何歳? 」
メンソールを片手に私が居たのは、
引っ越してきたばかりの街の見知らぬ公園だった。
「 何歳だろ…。 」
プカッと煙を吐くと、
警察官が困った顔して
自転車を降りた。
「 身分証ある? 」
「 あるかなぁ…。 」
またプカッと煙を吐いた。
「 交番連れて来なよ 」
「 え 」
「 補導でしょ。 」
残りのタバコとライターを
警察官に渡して、
吸っていたタバコを地面で消した。
「 今日は良いよ。次から気をつけて 」
「 ありがとう。じゃあタバコ返して 」
「 それは駄目。 」
知らない街で、
初めて喋った奴は、
警察官でした。
_