Luv story* 短編
「 お前、可愛くねーな 」
先生はため息を着くと
私の頭をワシャワシャした。
何だか先生の優しさが、
悲しくて、辛くて…
涙がボロボロ溢れて来た。
「 なしたや〜?進路か? 」
「 ま、ある意味。進路だ 」
先生は少しぽかーんと
すると、また私の頭を
ワシャワシャと撫でた。
そんなことされたら、
期待しちゃうべさ。
けど、
先生の笑顔に悪意は
見当たらない。
いつもの先生。
数学を教えてる先生。
みんなに向けられてる笑顔と、
今私に向けてる笑顔は一緒。
頭を撫でるのも、
眼鏡をあげる癖に続いての多い癖。
期待なんかしたら、
駄目だべさ。