Luv story* 短編

「 冷たい 」

雪を触ると、
また涙が出てきた。

何をこんなに、
メソメソしてるんだ。

先生を好きになって、
涙脆くなった。

泣くと胸が苦しくて、
こんな気持ち初めてで、
訳分からんくなって…

「 先生のせいっしょや 」

つい呟いた。

「 俺のせいなんか、佐藤 」

振り返ると悲しそうな顔
した先生が立っていた。

「 うん、先生のせい 」

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