カエルの王子様
キリは帰って行ったけど、
俺はそのまま残った。


俺はマリーの事を、
仲間として好きなのか、
それとも1人の女性として、
好きになっている自分にも、
その時気付いた・・・。


「俺はカエルだよ。
もし彼女を愛しても・・。」


俺は涙が出てきた。
勝手に・止まらない・



こんな涙を流すなんて、
昔の俺には考えられなかった。


「マリー・・・
好きだよ・・・・。」


初めて声を出した・・・。


まさか誰かに聞かれているとは、
思っても見なかった。
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