カエルの王子様
「お願いです。
私の最後のお願いを聞いて
もらえませんか?」


「何ですか?
私はカエルです。
それでも出来ますか?」


「ええ。
私にキスをして欲しい。
貴方が私を嫌いであれば、
いいのですが・・・。」


「いいえ。
私もマリーが好きです。」


俺は思わず言ってしまった。
自分でも体が真っ赤に
なっているだろう。


「嘘・・・」


「本当です。
カエルの姿ではなければ、
貴方を連れて去りたいです。」


俺はやっと本当の事を、
打ち明ける事が出来た。
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