カエルの王子様
「お前の孤独は分かる。
けどこんな事をして、
誰も喜ばない!!!」


「喜ばない?
息子のスキーは無いのよ!!
バラの痣がね!!
それが無いと息子は
本当の跡取りではない!!」


「そうだよ。
俺はバラの痣が無い!!
けどお前を殺せば、
絶対に跡取りになれるんだ!!」


俺は思った。
もはやこの2人には、
人間と言う感情はない・・。


「そんなに欲しいのか?
この国の跡取りが!!」


「ああ。欲しい!!
だって国を動かせる!!」


スキーの気持ちも分かる。
けど俺はカエルになって、
庶民の暮らしをして
分かった事もあった。
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