カエルの王子様
私達は唇を話すと、
抱きしめた。


「どうされたのですか?」


「あの後、
俺は確かに水の中に入って、
このまま死ぬと思った。
けど運よく他の村に流されて、
ケンヨウ達がやってきた。」


「そうでしたか。」


「体が回復するまで、
流石に時間が掛かり、
ケンヨウにも黙ってもらった。
マリーの事が心配で、
ケンヨウに何度か見に行かせた。」


「だから何度もケンヨウ様が、
私達に逢いに来たのですね。」


「ああ。
俺が体を動かせなかった。
すまなかった。」


俺はぎゅっと
マリーを抱きしめた。
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