カエルの王子様
「もう離さない。」


「私もですが・・。」


マリーは俺の体を離した。


「私はセーラー村の娘です。
バン様。
私の事を忘れて下さい。」


「何故!!!」


「身分が違いすぎます。
貴方様とさっきキスをしたのは、
嬉しさが余っての事・・。」


俺はマリーを逃がさないように、
強く抱きしめた。


「マリー聞いてくれ。
俺の母もセーラー村の娘だ。」


「嘘?」


「本当だ。
俺はマリーと一緒なら、
王なんて捨てても構わない。」


「無茶な!!!」
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