カエルの王子様
「出来ました。」


モナと一緒にマリーの
所に行くと、
思わずため息を漏らした。


「綺麗だ・・。」


「恥ずかしいです。」


ゴールドのドレスを纏い、
髪の毛をアップにさせて、
真っ赤になっているマリーに
俺はもう1度惚れなおした。


この衣装は村の人々が、
一針丁寧に作られた品であり、
最初はあまりにも豪華で、
マリーは躊躇した。


「マリー様のおかげで、
私達の心は救われました。
これはお礼です。」


村の人々がマリーを
信頼している証の品。


「けど・・・。」


「マリー着なさい。
村人達はこれを着る事によって、
嬉しさが倍増する。」


私の言葉でやっと
マリーは着る決意をした。
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