カエルの王子様
「バンは知っている。
疲れ果てた所を、
私が拾って世話をした。」


「今は!!!」


「今はいない。
探さないで欲しいと、
言われているんだ。」


キリが言ったのは、
本当だった。
もし戻ればマリー達の
暮らしがしんどくなるのは
目に見えていた。


マリーは大きな声で、
泣き出した。


「マリー様。」


横でポンとエンゼは、
マリー様を見守っていた。

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