カエルの王子様
「頭を下げるなんて、
おかしいに決まっている。」


「本当だよ。」


2人が去った後、
住民達は怒りに変わっていた。
父が王の時はなかった。


「何故頭を下げないと、
いけないんだね?」


キリは住民に聞くと、
驚いた顔をされた。


「知らないのかい?
2人が通った時、
ちょうど子供が頭を上げて、
歩き出したんだ。」


「そして、
その子供は斬られた。」


「斬られた?
たった頭を上げただけで。」


キリは驚いていたが、
俺は呆れるしかなかった。
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