カエルの王子様
「多分気に留めることは、
なかったと思います。
俺はカエルの姿になるまでは、
冷たい人間でした。」


「冷たい人間?」


「ええ。
執事のケンヨウ以外、
誰も信用出来なかった。
嫌信用しなかったと言った
方が当たり前かも知れません。」


バンは辛そうな声を、
出しながら答えてくれた。


私と一緒だった。


目が見えない私は、
ここまで来るまで本当に、
苦しんだし、
誰からも信用されなかった。


だからこそ、
困っている人がいれば、
助けたいと思う。


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