カエルの王子様
「貴方はマリーが好き?」


「はい?
私はカエルなので。」


「カエルの姿だから、
恋をしたらいけないとは、
ないのよ。」


「もし元の姿に戻っても、
みんなの幸せを願うと、
考えてしまうのです。」


「バン・・・。」


俺の体をゆっくりと撫でる
モナの温もりがマリーと
一緒に感じた。


「マリーは貴方に対して、
カエルと思ってないかもね。」



「目が見えないのに?」


俺は不思議に思った。
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