カエルの王子様
「マリーは昔から、
人の心を読める人なの。
けど、恋を全くした事が、
なかったのよ。」


「それは私も同じです。
母を亡くしてから、
誰も信用できませんでした。」


「それはマリーも同じ。
目が見えなくなったから、
余計に信用できなくなった。
けど貴方を見て分かった。」


「何がですか?」


「貴方を好きになった。」


「誰がですか?」


「マリーが貴方を好きに
なってしまったのよ。」


モナの言葉に俺は、
言葉を詰まらした。
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