シムーン
彼女は目を伏せると、
「――一緒です」
と、言った。

一緒?

「――あなたが好きです…」

俺の心臓がドキッ…と鳴った。

まさか、同じ気持ちだったなんて思いもしなかった。

「信じてもいいのか?」

そう聞いた俺に、彼女が首を縦に振ってうなずいた。

信じられなかった。

信じられないから、言葉が見当たらない。

そんな俺の気持ちを読んだのか、彼女は顔をあげると俺の胸に顔を寄せた。

ドキドキと、心臓がうるさい。

彼女に聞かれているかと思ったら、脈はますます早くなった。
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