シムーン
「――真希…」
彼がもう1度耳元でささやいた。
「――いさ、み…勇…」
私は彼の名前を呼んだ。
名前を呼んだことに彼は笑うと、額にキスをしてくれた。
彼からの優しいキスに、私は目を閉じた。
言葉なんか、もういらない。
彼を感じたい、彼が欲しい――ただ、それだけだった。
今は、それだけしか考えられない。
静かに更けて行く夜の中で、私は彼に全てを委ねた。
たった1人の愛しい人に、その全てを捧げた。
彼がもう1度耳元でささやいた。
「――いさ、み…勇…」
私は彼の名前を呼んだ。
名前を呼んだことに彼は笑うと、額にキスをしてくれた。
彼からの優しいキスに、私は目を閉じた。
言葉なんか、もういらない。
彼を感じたい、彼が欲しい――ただ、それだけだった。
今は、それだけしか考えられない。
静かに更けて行く夜の中で、私は彼に全てを委ねた。
たった1人の愛しい人に、その全てを捧げた。