シムーン
何してんのよ、私!

でも…これが笑わずにいられますか!?

「中原先輩、お湯があふれています…」

「あっ…」

もはや、重症だった…。


「熱い」

「すみません…」

湯飲みをすする課長に、私は小さくなって謝った。

「濃い」

西山部長からも痛い一言をもらったので、
「すみません…」

私はますます小さくなった。

1回、病院へ行った方がいいのかも知れない…。

「それで、さっき出した書類についてなんだが…」

そう言って課長は書類を私の前に差し出してきた。
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