シムーン
守衛さんが見回りにきたのかな?

そう思っていたら、
「真希」

聞き覚えのある声が私を呼んだ。

振り返って視線を向けると、
「勇?」

勇だった。

「どうしたの?」

私が聞くと、
「差し入れ」

そう言って、彼はコンビニの袋を見せてきた。

「ありがとう」

彼は私の隣にくると、
「仕事、終わった?」

そう言って、パソコンの画面を覗き込んできた。

「うーん、後少しってところかな」

「そうか」

そう言うと、彼は画面から離れた。
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