シムーン
ソファーのうえに、誰かが眠っていた。

えっと…この家の人、かな?

私の心臓は、ドキドキと鳴っていた。

だって、ねえ?

その人は、冴子が私を預けた男だった。

すごくイケメン――いや、キレイと言った方がが正しいかも知れない。

まさかとは思うけど、この人が家の人なの?

と言うことは、わざわざ私をここまで運んでくれたの?

どうしよう…。

こう言う場合、お礼を言った方がいいかな?

けど、起こしちゃったら悪いよね?

どうすればいいのだろう…と、私は1人で迷っていた。
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