シムーン
「社員同士の熱愛なんて、そんなにも珍しいものではないでしょう。

ねえ、南野課長」

そう言って主任は課長に視線を向けた。

「まあ、そうですが…」

いきなり視線を向けられた課長は困るしかないと言った様子で呟いた。

「はあ、この会社は一体どうなってるんだ…」

ため息混じりに呟いた部長は後頭部をかいた。

確かに、私もそう思うわよ。

本当にこの会社もよくやってるよね。

社長も社長で何しているのかしら?

いろいろとツッコミたいところはあるけれど、黙っておくことにした。
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