アリィ
ベッドへうつぶせに倒れこんで、息を止める。
寂しい。
寂しくて仕方ない。
アリィは、アリィだけはずっと一緒にいてくれると思っていた。
あんなに私のことを見てくれる人なんて今までいなかった。
どんな真意があろうと、私を特別なものとして見てくれたのは、きっとアリィだけだった。
それなのに、私はアリィをちっとも大切にせずに、おごっていた。
あんなに嫌悪していたのは、きっと人とうまく接することができないアリィに自分を重ねていたから。
本当は私達、誰よりきっと分かり合えるはずだった。
手を離したのは、私の方だったのかもしれない。
だったら、全部改める。
どんなわがままにだってつきあうから、また私と一緒にいてほしい。
アリィの隣だけが、世界中で唯一の私の居場所なんだ。
素直になるから。
思いやるから。
だから、お願いだから、戻ってきて。
戻ってきて。