アリィ
その夜、父は予告通り帰らなくて、私はひとり戦利品の夕飯を黙々と食べた。
苦労して手に入れただけあって、非常に充実感。
人から見れば寂しい食卓かもしれないが、私には至福のひとときだった。
でも、それは本当に、ひととき、で終わってしまった。
なんとなく違和感のあった下半身が、徐々にしくしくと痛みだしたのだ。
腰がすごく重い。
股を無理矢理開かされるような感覚に襲われる。
これが、世に言う生理痛というものなのだろうか。
まさか自分がそんな体質であったなんて。
まったく予想だにしなかったそれは、この体をひどく痛めつけ、
私は現状を受け入れられないまま、せっかくの休日を終始ベッドの中で過ごすことになった。