甘々極上不良彼氏


あたしは颯人が某ファミレスに入っていったのを確認した後単車を転がして夜道を散歩してた。


そして…行き着いた場所…
それは、あたしと咲哉の思い出の場所だった。

キィ――
キィ――


ブランコをこぐ音が夜の公園に響き渡る。
そして思い出した一つの思い出と交差する―――。





キィ―
キィ―

『きゃ―咲哉ぁ!!怖い怖いやめろ――!!』

『ははは!麗香はいつも威勢がいいくせに、ブランコだけは苦手だよな〜』

『だって錆びてるくせに高くあがって胃がぐわんってなるんだも〜ん!!』


あたしは、この公園に咲哉と来るのが大好きだった。

あたしがブランコに乗ると必ず咲哉が後ろから押してくれる。
ブランコは怖いけど、咲哉にかまってもらえるから大好きな遊具だった。


『さ―くや!!』

『うん?』

『ブランコに2人の名前刻もうか!』


『誰かに見られたら恥ずかしいだろっ!!』


『見せつけてやろ―よ!』

あたしは近くにあった石で名前を彫った。



咲哉麗香
永遠の人
愛してる





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