甘々極上不良彼氏



――ポンッ


「さっ…くや?」


咲哉は涙を流しながらあたしの頭を撫でてくれた。


あの涙の意味は……痛みのせい?

それとも―………





あたしはそこで意識を手放した。





「……かっ!……いか!」



ん………誰だよ………。



「……いか!麗香!」



あ―うるせぇ…



「れいかぁっ…死なないでくれっ…よっ…」


「総長ぉ―!!!」

「麗香っさんっ!」


あぁ゙!?
死ぬなだぁ!?



「………ちっ…おい。沙輝奈ぁ―…勝手に…殺すなや…」



あたしはそう言って酸素マスクを取った。



「麗香っ!!」

「総長!!」

「麗香さん!!」

「坂田さん!!」



周りを見ると沙輝奈以外に暁椿蝶の皆が泣きながらあたしの事を囲んでた。
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