君想い



リズム良い鼓動…。



あたしは弥生の腕の中だった。




「…やよ、いっ?」




「嫌いじゃねーよ。」




弥生の声が耳元でする。




「嫌いなわけねーだろっ…。」




弥生…泣いてる?




「みんなと一緒に卒業したかったっ…。いたかったんだよっ…4人で。」




弥生…。



あたしは弥生の背中に腕を回した。




「…泣かないで。」




「夕紀がっ…こんなに好きなのにっ…。」
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