君想い



弥生は抱き締める力を強めた。




「夕紀、泣きすぎ。」




気付いたら泣いていた。



あたし、いつから泣き虫になったんだろう。




「夕紀、俺がいない間に何人に告られた?」




「へっ?」




あたしは自分のことながら馬鹿らしい返事をした。




「えっと…5回ぐらい?」




いや…卒業式の日も確か何人か…。




「俺らが知ってる限り10人っ。」




「陸人っ!?」




買い物に出てた2人が帰ってきた。
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