君想い



佐々木はあたしに近づき




「…目から鼻水出てるから。」




あたしは指摘され、目を拭った。



涙じゃん…。



佐々木は教室から出て行った。




「佐々木って…バカなくせに夕紀のことにはよく気付くよね。」




「何言ってんの?」




確かに弥生と別れてすぐ佐々木に告白された。



もちろん断ったけど。




「ありゃまだ好きだね。」




みんな恋は引きずるものなのかな…。
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