GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「………うるさい!!」


シェルーは黒龍の背に乗り、その鋭い爪で空を掻いた


「危ない!!」


凄まじい衝撃が4人を襲い、ジュンのかけていた守護幕が消し飛んだ。


「やば………」

「くっ!!」

こうは腕のリングに手をかけていたが、自分の持つ風の護りだけで防げるのか、不安が押し寄せていた。



「退け。俺は龍とは闘いたくない。」

リュウが3人の前に出て、シェルーに静かに、低い声で告げた。



「だまりなさい!」


もう一撃、龍の爪がリュウに襲いかかる。



「あぶな!!」
ジュンが思わず目を閉じた瞬間、


コオオオオ……………


リュウの乗る怪鳥の嘶きが空に響いた。

「え……なんで?……」


黒龍の爪はリュウの目先でピタリと止め、動きを止めていた。
< 100 / 181 >

この作品をシェア

pagetop