GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
第八章〜生命の宝珠〜

宝珠と龍と人との橋

「さて。リュウも帰ってきたとこだし。」

「生命の泉はすぐそこよ!行こ!」



と、一同が泉を振り返ると、そこは先程まで広がっていた、輝く泉の景色の様相が変わっていた。

「……え?」



生い茂る草木は急速なスピードで枯れ始め、地は赤黒く燃えるように腐食する。
煌めく泉は泡立ち、臭気をあげていた。


「なん…で?さっきはあんなに!」


「……やはりな」

リュウは先程の表情を一転して消し、顔をしかめながら口を開いた。


「理由はこの龍の卵。
宝珠にとって龍の存在は邪魔でしかない。

さっきの風の壁もこいつを拒んでのことだな」

ジュンに渡した卵をまた自分の元に戻し、泉を見つめる。


「そんな!どうして!?」


『……そうです。』

凛とした…でも冷たい、透き通るような声が、姿がヒナたちの目を凍らせていた。



『あなたの龍の卵……このまま見過ごすわけにはいきません。』



空に響く黒龍の嘶きが哀しげに聞こえた……
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