GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
『……やはり、種が違えば解り合えぬか。
ならば……!!!』


「!!!」

宝珠の蒼い瞳が紅く燃える色に変わったと思うと、泉の水が生き物のように渦巻き、風はヒナたちを試すように吹き巻いた

「やばい…な。
生命の宝珠と対するとなると…」

リュウ、ジュンの表情が一転するのを見て、こうの気が引き締まる。


ヒナは宝珠の本を出し、詠唱の構えをとり、宝珠を見つめていた。

リュウはゲルドを傍らに、ジュンは守護幕を張り巡らしていた

こうは……

こうはその三人を見て、ある思いを抱いていた。



〜オレは………〜


〜オレには何の力もなにも……〜

その時響いた宝珠の叫びにこうは我にかえった。

『消えゆき、輪廻の渦へ還りなさい!宝珠使い!』

生命の宝珠の指先が動き、泉の水が、鋭い刃となって、ヒナに襲いかかる!

「!!!」
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