GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
……………………………

〜オレにも…!
オレにも力があれば、こいつを!〜

こうは咄嗟にヒナに手を伸ばした


瞬間


耳の奥で、聞き覚えのある声が響いた。



【兄ちゃん…やっと「ボクの力」を望んだね】


〜こいつのこの声は…〜

その声は以前、こうを試すように声をかけた宝珠デスターの声だった


うろ覚えの記憶を辿り、こうはその姿を微かに捉えた。


〜この声……?〜


時が巡る。
何かに飲み込まれる不思議な感覚と共に、腕に焼けるような痛みを感じた。
『あの時』と同じ、白い紋がうかぶ。


〜痛…!〜


【力を望む?僕の力。
兄ちゃんの力。ただ…】


「関係ねぇ!!あいつが危ないんだよ!!」


こうが必死に叫んだその時、その存在が揺れた感覚と共に


カラン……………


今まで護り、力を発してきた腕の腕輪の割れる音が哀しげに聞こえた。


「!!」

急激に現実に戻され、こうの目にしたものは

『!!』


目の前の宝珠の驚愕した顔だった。


そして、その伸ばした手の先には
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