GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「あれ?赤い血……宝珠にも……」

ヒナが気を止めている間にこうは宝珠の真正面に立つ。

〜今のこの力…この剣があれば…!!〜


「さあ、ヒナに宝珠の力を渡しやがれ!」

こうの強気な言葉に宝珠は一層顔をしかめる。

『人間はそうやって力で抑えるのだな!
かつての恩恵も忘れ、返すのは仇…。
愚かなる存在はとこしえに支配を続けるのか?』

「し…はい?」


『尊き命、龍を弄び、世界を調停せし我ら宝珠を傷付け、君臨しようとす。
愚かな人の輪廻は続くのか?』

宝珠の言葉にこうは遮るように叫んだ。

「オレたちは関係ねーだろ!!
昔のヤツらがした事と、今を生きるこいつらを一緒にするんじゃねー!」

『今も、昔も変わらない!!』

宝珠はそう叫び、今度は地に屈み、両手を大地に当てた


「まずい!!ゲルドに乗れ!!」

「キャ!」

リュウは宝珠の動きを察知し、ヒナをひっつかみ、ゲルドの背に乗る。

ジュンも素早く陣を成し、飛行陣に乗り、空に泳いだ

「こう!!」
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