GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
パシン………!!


空気に響き渡る音はその場にいる誰の動きをも止めていた


「………ヒナ?」

声を放ったのは、事の本人たちではなく、空で見守っていたジュンだった。


「………な」

目の前のヒナの表情と、叩かれた頬の熱さに動きが止まる。
こうはただヒナの顔だけを見ていた。


「こうのバカ!!」


怒りではなく、悲しみでもなく…
こうにはまだ理解できない表情で自分を真っ直ぐに見るヒナをただ立ったまま見つめた。


こうの横をすり抜け、走り向かったのは生命の宝珠の元だった


「宝珠……ごめんなさい!
私たち、あなたを傷付けるためにあなたに会いにきたんじゃないの」


『………』

ヒナは傷つき、ひざまづく宝珠に駆け寄りしゃがみ込んだ

「私たちは……」
< 117 / 181 >

この作品をシェア

pagetop