GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「私たちは……………」


ヒナはその後の言葉が出なかった。


〜私たちは…
私たちなんかが我が物顔で宝珠たちを集めていいの?〜


「私たちのしたいことは……」

握りしめた手が汗ばむ


〜私は宝珠を傷付けてまでこの世界をどうにかしたいの?
誰かを苦しめてまで、自分の願いを叶えたい?〜


「わたし…………」


『主は………ヒラナ・リメインか…?』

「え?」

宝珠の問い掛けにヒナは顔をあげた。


〜この名前…前にも…〜

『そして主は【血塗られたふたご座】の…………
なる程。』


「…なんだよ。」

宝珠はヒナ、こうを見比べると静かに立ち上がった。

ヒナ、こうは顔を見合わせ、お互いが首を振る。

と、同時に泉の水が集まったかと思うと、宝珠を水球のように包み、流れるように水は大地に染み込んだ。


すると、今まで荒れ狂いきしんでいた大地は静まり、風も、泉も元の様相を取り戻した。
宝珠自身の傷も無かったことのように癒された。

『我は太古の昔からの生命を受け継いでおる、生命の宝珠・リメイア。』

「リメイア……」
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