GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

水の都〜ミュラー〜


｢待ちなさいよ！こう｣

｢なんだよ、うるせーなー｣



｢２人ともー…｣


街にたどり着いた後もヒナとこうは文句を言い合いながら宿へと向かっていた。


｢放っておけ、ジュン。そのうち忘れるだろ｣

｢でも…｣

ジュンがヒナ、こうを見比べながら呟いたその時、


｢痛！………｣

｢え？｣

こうが腕を押さえて立ち止まった。
そこは、聖龍剣を使った時に出現したあの白い紋のところだった。


｢なに？どーしたの？｣

｢なんでもねーよ！！｣

ヒナがこうに駆け寄ろうとすると、こうは腕を振り払った。


｢！！なによ！心配してあげたのに！
こうのバカ！！｣

ヒナは思わずそう叫び、宿へと走った。


痛みはすぐに消え、一瞬ヒナを見やるこうにジュンが声をかける


｢大丈夫？……でもあんな言い方ないよ？
こう。｣


｢…………………｣

ジュンの言葉に口を閉じるこうにリュウが宿へと促す。


｢とりあえず、頭冷やせ。｣