GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「な〜によ!こうったらものすごい剣が出てきたからっていばっちゃってさ!」


部屋に走り着いたとたん、綺麗に並べてあるクッションをバシバシとベッドに打ち付け、感情をぶつけた。

「………!」

しかし、しばらくすると、そのクッションを顔に押し当て、思いにふける。



〜あんな風に宝珠を傷付けてまで、私は宝珠を集めなきゃなんないの?……
そんなの違う。
…でも、こうは私を守ってくれた……

あの剣で……〜

トントン…

不意にノックが聞こえ、すぐに頭を上げドアをみる

「ヒナ、入るよ?」


入ってきたのはジュンだった。

「あ〜あ、散らかしちゃって。」

床やベッドに散らばるクッションを見てジュンは苦笑した。

ゆっくり歩いて、ヒナの隣にちょこんと座る。
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