GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「聖龍剣……!…過ちは輪廻するというのですか…
いえ。その愚かなる輪廻の輪、断ち切ります!!」


サマルは手の平に包んでいた、黒い稲光の走る魔球…魔暗球をすかさず頭上に掲げ、こうを冷たい瞳で睨む。


「んなもん斬ってやる!!」


こうはサマルの攻撃を感じ取り、剣を構える。

剣を振れば、この前のような光の攻撃が相手を襲うはず。
そうすればアイツはひとたまりもない。

そんな軽い気持ちと、遊びで習った程度の少しの剣道の経験。
それがこうに慢心をいだかせていた。


「………バカね。あんたの剣なんて、サマルに適うはずないのに…」

シェルーは、サマルの後ろで伸びをしながらこうに呟く。
「あんた…ホントに死ぬわよ。」


「うるせー!!」


こうはサマルの黒い攻撃を待たずに剣を振りかぶり、蒼と白の輝く光の風刃をサマルめがけ、鋭い風を纏い飛ばした


「………………!」


サマルは魔暗球から、黒い稲光を一点に集中させ、薄い幕をフワリと放つ。


ガガガガガガガガ!!


勢いにのった光の刃はその薄い黒幕に阻まれ、四方に散り、街に降り注いでいた


「な!!!」

「そんな愚かな光!私には到底届きません!!」

幕を払うサマルには傷一つ付いていなかった
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